いやあすっかり寒くなってきましたねえ。
10月はまだ上に何も羽織らないで外出しても済んでたのに。
さて、今日は学歴、学力、仕事の関係について思う事を書いてみようと思う。
基本、日本はしっかり勉強して学力を身に着け、良い大学に入って卒業するという事が仕事(と言うか収入)に結び付くというシステムが出来上がっているのは皆さんもご存じだろう。
だから子供の頃は親や学校の先生からも「勉強しろ!」と口酸っぱく言われるし、俺みたいに放課後、学習塾に通っていた生徒も結構居る。
学歴と仕事が直結しているのは間違いない。
しかし、中にはその学歴を神格化している極端な連中も居る。所謂「学歴厨」というヤツだな。
俺はこういう人間に対して、何故そこまで学歴至上主義なのか不思議だという感情を持ち合わせている。
ネット上でも、「介護職や運送業等は底辺だ!低収入だし中卒でも出来る!」という様な旨の書き込みがしばしばよく見られるが、何故低収入で誰でも出来る仕事だと底辺なのか。
先ずは「誰でも出来る」と言う点に関してだが、替えの効かない職業などそうそう無いし、絶対に替えの効かない人間なんてのも世の中に殆ど居ないだろう。多分テクノブレイクによって亡くなった人の数と同じくらい少ないんじゃないだろうか。
例えば高学歴のマスコミなんかはよく居るが、彼らは1人1人が特別な存在と言えるだろうか?恐らくこの職業でも、替えが効かない人間なんて滅多に居ないだろう。
これに対し、「いや介護職とかは誰でも出来るけど高学歴しか就けない仕事は高学歴じゃないと替えが効かないだろ」と思う方も居るかも知れない。
俺はこういう意見に対し、そもそもなんで学歴がそんなに重視されてるの?日本のシステムおかしくねえか?とつくづく思うのだ。
つい最近、スマホ持ち込み可能な試験で受験者の点数がグッと上がったと言うニュースを聞いた覚えがあるが、このように、学校で習ったり試験に出たりするような問題なんぞググればすぐに出てくるのだ。
そんなググればすぐに出てくるような、しかも実生活でなんの役にも立たない知識の暗記力なんぞ鍛えた所で、そいつが有能かどうか判別する指標としてはガバガバだろうに。
だって暗記力なんか身に着けずに普通にネットで検索すれば良いのだから。
これを否定するのは、「電子辞書じゃなくて紙の辞書を使うべき!」と思考停滞している老害と同じである。
実生活で必須なのはせいぜい算数と中学範囲の数学、国語くらいなもんで、他は殆ど役に立たないし、せいぜい一般常識、程度に捉えておけば良いだろう。
また、「低収入」という点に関してだが、これはあまり売れていない作家やミュージシャン等にも同じ事が言えるのではないだろうか。
お金は勿論、幸福度にも繋がるので大事だが、それより自分が何をしたいか、どんな仕事で食べて行きたいがが最も重要なのではないだろうか。
頑張って大企業に就いても、あまりにもしんどくて病気になり、辞職してしまうなんてケースも珍しくはない。
割と最近の事例で有名なのだと電通の女性新入社員なんかが最悪なケースだな。
だから、環境が良くて、自分に向いていて、自分が一番やりたい、目指している事をやればそれで良いのでは?と思うのだ。
職業に貴賤なんぞ無かろう。
................と言っても、俺は水商売やマスコミに対しては、例え高収入でも偏見を持っているがな。
勿論、学校の勉強は子供にとっての仕事であるし、向上心や目標を持って何かに励むという行為は大切なので、決して怠ってはいけない。しかし、あまりにも学歴を神格化するのははっきり言って害悪でしかなく、ましてや底辺等といった言葉を他人の前で言ってしまうのは絶対に控えるべきだ。
だから、まあ、学歴厨の皆は、そうあんまり子供の頃勉強をサボってた人間の過去をいつまでもずるずる引き摺ってやるな。
他人に底辺底辺言ってると、いつかその言葉がそっくりそのまま自分に跳ね返ってくるぞ。人間なんていつ誰がどういうタイミングでどん底に落ちるかなんて分かったもんじゃないんだからな。