7月に入った昨日も髪の毛を濡らす小雨にイライラしっ放しだったパトリオットです。
もう梅雨は明けたかな～と思ったけど、まだそういう訳ではなさそうだ.............
まあ夏になったら猛暑に悩まされるんだろうし、とにかく6～8月というのはいつの年もキツイなあ、と。

あ、因みに僕は今週の日曜、地元の施設で介護職員初任者研修の第一回目の講座を無事終えてきました。これから4ヶ月間、毎週日曜日に受ける予定です。
今までに何度も職場の年配の方や親にも「資格は大事だから、先ずは初任者研修から受けてみたら良いよ」と言われていたので、遂に申し込んだって訳ですな。




さて、ニュースを小まめにチェックしている方々ならご存知だろうが、今年の4月にパリのノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生し、大ニュースになったな。
鎮火するのに長時間かかったようで、火災が収まった後の内陣の被害も凄まじかった模様。
実際俺はこのニュースを耳にするまでノートルダム大聖堂の事はよく知らなかったのだが、暫く経ったある日、卒業した大学から一通の封筒が届く。
その中には、俺が4年間師事していた先生の書いた手紙が入っており（つってもそれは俺のような門下生だけに宛てたものではなく、先生が大学の重責の一端を担う名誉教授であった為、生徒や卒業生全員に同じ内容の手紙を送ったと思われる）、例の火災の件から触れられていた。
そして後日、大学でチャリティーコンサートを開催すると書いてあり、同封の別紙に開演時間と詳細なプログラムが記されている。
チケットはやや高めだったが、折角なので仕事が終わったら行ってみようと思い、即座に学校に電話してチケットを確保してもらった。



そしてコンサート当日。
仕事は半日有休を使って午前中で切り上げ、済ませるべき用事を全て終えてから学校へ電車で向かう。
学校の最寄り駅で降りるとノスタルジーのような感情が芽生え、着いたら久々に知り合いに会えたりするだろうか、等と考えながら徒歩で向かう。
.................ただ、俺は以前からTwitterでも何度か言っている通り、在学中に好意を寄せていた女子生徒に不適切な方法でしつこくアプローチを試みており、彼女の人脈の広さもあってか多くの女子生徒から白い目で見られていたのだ。
その結果一部の女子からは「ストーカーの一歩手前」と言う評価を下されており、己のコミュニケーション能力の低さに辟易としていた生活の記憶が蘇りつつあった。
だからあまり女子の知り合いには遭遇したくないな、等と考え込んでいる間に学校に到着。


チケット代を払って建物に入ると、なんとすぐそこに俺が師事していた先生が立っていた。
俺が来た事を嬉しく受け止めてくれたようで、先生も相変わらず元気そうだった。



会場に入るとそこには懐かしき光景が広がっていた。
待ち時間はプログラムの内容を熟読していた為あっという間に過ぎ去った。


開演時間になると、演奏者のオルガニストの女性のレクチャーからスタート。
その方は全国で活動しているオルガンのプロであり、去年ノートルダム大聖堂でも演奏したのだとか。
今回の件でテレビに出演した際に何故か「この大きな報道に乗じて売名行為をしているのではないか」といった心無いメールが匿名で送られてきたりしたらしい。
また、オルガンの歴史について詳しく説明されていたが、オルガンのルーツって物凄く古いのね。
ピアノなんかと比べ物にならない歴史の長さに驚いた。
オルガンは今までに何度も進化してきており、現段階で最後に作り変えられたのは2012年で、音色の数も膨大で、なんと暗証番号付きだとかなんとか。
スゲェ、最新のテクノロジーが施されてるんやね。
その他にもかつてあまりにもオルガンの音が大きすぎて教会で耳栓が配られたり、とある曲の演奏中に弾かれるノイズのような音は大砲の音を表しているとか、ノートルダム大聖堂はフランス革命時等に何度も破壊や略奪の対象になったとか、色々な興味深い話を聞く事が出来た。

オルガンは一度も触った事がないのでイマイチ仕組みがよく分からないのだが、この学校のオルガンの手鍵盤は4段あり（最新のオルガンには5段あるようで、それを弾きこなすのは熟練のオルガニストですら難しいとか）、演奏中にステージに目を凝らしてみると手がとても忙しそうだったので、ああこりゃピアノなんかよりずっと大変そうだな、と素人目でも分かった。
演奏された曲は殆ど名前すら知らない曲で、各曲と深い関わりのある有名なオルガニストの名前に関しては全く分からなかった。



そんなこんなで夢中になって演奏を聴いているとあっという間に終演を迎え、家に帰るのだった。因みに1000円だけ募金した。
やはりこうやって、自分の関心のある事の為に足を運ぶのは良い事だと思う。


思えば俺は、社会人になるまではこれといった目標もなく、ただただ学生時代を惰性で過ごしていただけだった。
社会人になってから向上心が芽生え、努力を積極的にするようになり、将来の目標なんかも定まってきたのだが、この姿勢がせめて中学辺りから備わっていたら今頃は................
等と思ったりする。
実際今の俺は、昔のように演奏会や講義等にボーッと参加するだけでなく、真面目に話を聞くようになった。
初任者研修も、自分にとって関心のある事であるせいか、高校生以来の長時間に渡る座学を受けていたにも関わらず常に集中して聞いていた。
今までの俺は、関心のない授業では常に時計を確認するくらいやる気が無かったというのに、随分とマシになったなあ、と。
まあ今からでも良いから、今後の人生をなんとか巻き返してみせるさ。



後は人間関係なんだが、この先なんか出会いとかあるかなあ................
今の職場では夫婦で働いている人が多いのだが（要するに社内結婚）、子供が産まれた時とか一気に2人抜けても平気なのか？とか、仮に離婚したら職場で顔を合わせづらくないか？とか色々考えてしまうのだが、
一方で「もしかしたら俺がここで素晴らしいパートナーに出会える可能性もあるんだろうか」とかいう考えも脳裏をよぎったりする。
とにかく俺は、今までのようにしつこく馴れ馴れしく距離を詰めようとは絶対しないし、仮に嫌われたとしてもその理由を追求したり、求められてもいない自己満足の謝罪も絶対しない。




そんな訳で、いつか自分の努力が実を結ぶ事を切に願っています。
23年間彼女居ない童貞の僕にも果たして希望はあるのでしょうか？